「いいよ、気使わなくて。なんかあったら大変だしさ、ほらっ!」
「あっ・・」
強引に腕を掴まれ連れて行かれる。
本当にいいのに・・・。
今さら断りきれなくてそのまま連れて行ってもらうことにした。
「あの・・・ここは?」
体育館に連れてってくれる約束だったのに連れてこられたのは用具倉庫の中。
嫌な汗が体から流れた。
「あの、あたしここに用はないんで!」
そう言って逃げようとしたその時
ーーダンッ!!
あたしは壁に押さえつけられ徹くんはニヤッと笑った。
「初ちゃんって意外と隙だらけなんだね。あんな嘘に引っかかってさ・・」
引っかかったてゆうかあんたがここまで無理やり連れてきたんじゃん!
そう叫びたかったけどここ必死にこらえる。
「あたしになにするの?」
なるべく冷静な声を出そうとしたけど少しだけ声が震えていた。
あの時の・・・あの時のことを思い出しちゃう。