「はぁー」



さっきからため息しかでない。



あたしは近くでここ以外に女子校がなかったし、頭がいいのに校則もゆるくて、制服も可愛いからここにしたのに。



よりによってこのなことになるなんて。



「ねぇ、君ちょっといい?」



「えっ?」



学校を出て気分転換にショッピングでもしようと歩いてきたんだけど・・・。



ここどこなんだろ?



わけのわからない路地裏に来てたみたい。



もしかして、考えながら歩いてたら道に迷っちゃったとか?



もー、つくづく自分の方向音痴には嫌気がさすわ・・・。



「ねぇ、君聞いてんの?」