「あ、危ない!」



「へっ?」



その声に顔を上げると真っ正面からサッカーボールが迫ってくる。



やっ、やばい!当たる!



そう思って目をつぶるけど一向にボールが当たらない。



・・・なんで?



「まったく、お前はボールの一つもよけられないのか」



「えっ?」



その声に目を開けると目の前に夏木悠斗が仁王立ちしていた。



「なんであんたがいるの!?」



あたしはあまりにも驚きすぎて後ろに尻もちをついた。



「それは俺のセリフだよ」



「えっ?」



俺の・・・セリフ?