「でも、失敗したかな」



望先輩が悲しそうな顔した。




「えっ・・・」




「だって、文化祭を作っていく仲間の中に嫌な人がいるんだったら、うまくいかないって思うからさ」




「いえ!そんなことないです!今日はちょっといろんなことが起こりすぎて疲れてあんなこと言っちゃっただけで・・・その、楽しみです。・・・文化祭」




もう!そんな顔されたらこうゆうしかないじゃん!




あたし本当に弱いなー。




「そう、それならよかった。これから頑張ろうね文化祭」




そう言って、あたしの頭をポンポンと撫でてきた。




なっ!なに!?




あたしは急のことでびっくりして後ろの机にぶつかった。




「あっ、あの一緒に頑張ります・・・せれじゃ!」




あたしはそう言うと生徒会室を飛び出した。




急にあんなことされたら誰でもびっくりしちゃうじゃん!




熱くなった頬を押さえながら寮の道を急いだ。




「あの子・・・面白いね・・」




そう望先輩が呟いてるとも知らずに。