_ガラガラッ



生徒会室を開けると思った通り誰もいなくて静まり返っていた。



「えっとー・・・あっ、あった!」



机の下に入れていた自分の携帯を見つけてホッとする。



あたしはふと生徒会室を見渡した。



大っ嫌いな男と文化祭やらなきゃいけなくなるし、あの最悪なやつ、夏木悠斗にまで出会っちゃうし・・・本当に最悪。



「はぁ、だから合同文化祭なんて嫌だったのに・・・」



「へぇ、江ノ沢さんそんなに嫌だったんだ」



「えっ!?」



声のする方に目を向けると、ニヤッと微笑んでる望先輩がいた。