なんとなく引っかかるものもあるけど、気を取り直して顔を上げる。




「今日はね、これ買ってきたんだ!」




ジャーンと音をつけながら悠斗に出す。




「・・・アイス?」




「そう、アイス!!」




ニッコリ笑うあたしとは対照的にぽかんっとした表情を見せる悠斗。




その表情に少しだけがっかりする。




悠斗は覚えてないのか・・・。




がっかりしながら、アイスの蓋をあける。




「・・・そういえば、偶然ここであった時も初このアイス食ってたよな・・」




そう、ボソッとつぶやいた悠斗に目が点になる。





「覚えてたの・・・?」




あたしがそう聞くと当たり前じゃんって言いながら、アイスを食べ始めた。




覚えてくれてたんだ・・・。