「では、これで帰りのホームルームを終わりにします」




ーガタンッ




その瞬間あたしは急いで席を立った。




それはもちろんいつもの場所に行くため。



悠斗と仲直りしてから、初めてあの場所で会う。




ちょっとだけ緊張したりして・・・。




ダッシュで靴を脱ぎ、あの場所に向かう。




おっと、でもその前に買わなきゃいけないものがあるんだ!




ー****




「お待たせっ!」




いつもの場所につくともう悠斗はきていた。




「・・・おせーよ」




そう言って、口角を少しだけあげた。





いつも思うけど早すぎるんだよな・・。




「悠斗とあたしより遅く来たことないよね。どうして?」




なんとなくそんな疑問をぶつけてみた。




するとぐっと顔を近づけてきた。




そんなことされないから、体がびくっと跳ねる。