ーガラッ



ドアが開く音がしてそこに視線を向ける。




「あっ、智果」




そこには息を切らしながら中に入ってくる智果がいた。




「もー、初そんな暇なわけ?暇ならあたしのビラ配り手伝ってよねー!」




智果は運営の方に回ってるから、準備より当日の方が忙しいのか。




額にうっすらかいた汗をぬぐいながら、また新しいビラを持つ智果。




「ほら、初もいくよ!ビラ配り!」




「えっ!?なんでよー」




「暇なんでしょ?だったら、働く!」




強引に引っ張られて校門の前まで連れてこられる。




「ここで、このビラ配っといて!!
・・・んじゃ、あたしちょっと用あるから」




「えっ、と、智果!?」