「「・・・・・・」」




あたしたちの間に沈黙が流れる。




桃は一瞬たりともあたしから目を離さない。




「・・・・ふっ」



黙っていた桃が急に小さく笑った。




その様子に生唾を飲む。



「初ちゃんがそこまで悠斗君に執着してるとは思わなかったよ」




不敵な笑みを浮かべながら地面にある石を蹴る。




その笑顔で何を思ってるの?




そう心の中で小さく問いかける。




それとほぼ同時に桃が言葉を発した。




「じゃあ・・・初ちゃんがそこまで諦めてくれないんならー。・・・あの手しかないんだよねー・・・」