「永遠君と付き合って、もう少しで悠斗君を手に入れられるはずだったのに。



・・・そんな時だった。


あんたと悠斗君が知り合ったのは」




ギロッと悪魔のような目であたしを睨む。



いつもの桃とのあまりの違いに体が硬直する。




「2人で会ってるのを始めてみたのは8月中旬の土曜日だった。


仲よさそうにベンチで喋ってるあんたと悠斗君を見たの。


男が嫌いだとか言うわりには楽しそうにしてて、マジムカついた」



ジリッと足音を立ててもう一歩近づいてくる桃。




逃げようと思ってもその姿に圧倒されて動けない。