プンプンしてるけどもっと違うことを考えてるのはなんとなく雰囲気で分かる。
それでもそれを聞かない智果は優しいんだなって改めて思う。
「智果、ありがとう・・」
あたしがいろんな意味込めていったこの言葉。
「・・・・いいえ」
智果はそう言って悲しそうに笑った。
ー＊*＊*
「・・・あっ！悠斗！」
次の日、文化祭の準備で看板を作ってた悠斗に声をかける。
「ん？なんかよう？」
「えっとー、そのー」
そういえばあたし学校の中で声かけて喋ったことないかも・・・。
しかもこんな人通り多いところじゃ話しづらいや・・・。
「ちょっと、裏庭で話せない？」
「あー、別にいいけど」
そのまま無言で裏庭までつき振り返って悠斗を見つめる。
「ねぇ、この頃変なことない？」
「は？変なこと？」
ちょっと聞き方間違えたかも・・・。
怪しむよね、やっぱり・・・。
案の定悠斗は不思議そうな顔で見つめてくる。
やっぱり、あたしにあんなことしてくるってことは悠斗のこと相当好きなんだろうから、悠斗もなんかしらないかなーって思ったんだけど。
