「これ初ちゃんの荷物持ってきたから」 「あっ、うん!ありがと」 「それじゃ、急ぐよ。遅刻ギリギリだから!」 あたしの荷物を置いてすごい勢いで走ってく桃を追いかける。 桃、足はやっ・・・。 「すいません!遅くなりました!」 会議が行われる生徒会室を勢いよく開ける。 「遅刻ギリギリね、次は遅れないように」 「すいません・・・」 優しい口調だけどどこか棘のある乃埜先輩のお叱りを受けしょんぼりしながら椅子に座る。