「でも、今の言葉聞いて少しホッとした」




そう言いながらマフィンにかぶりつく初。




「やっぱ、初見てると楽しいな」




「ん?なんか言った?」




小さな声でつぶやいた俺の声なんて鈍感な初には届いてない。




「なんでもねぇよ」




小さく笑い、初の頭をぽんぽんと撫でる。




「なっ//」




赤くなった頬と同時に強い風が俺らの中を駆け抜けた。