「お願い!あたしの勝負服を買いに付き合ってください!」




目の前には面倒くさそうにスマホを見てる智果と目をキラキラさせてあたしを見つめる桃。




なんでこんな事になったかと言いますと。




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駅前に9時半集合な
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昨日の夜に送られてきた悠斗らしいさっぱりとしたLINE。




あたしはその文字を見ながらニヤニヤしていた。




「楽しみすぎる!」




悠斗のことが好きだって気づいたからか
よけいに意識してしまう。




せっかくのデートだし、オシャレしたいよね!




そう思ってあたしは勢いよくベットから降り、クローゼットを開ける。




「・・・だめだ」