あーもうっ!やばいやばい〜!!


ダッシュで上靴を出して

学校指定のローファーをなおし、

上靴に足をいれた時だった。




「…あの。」



「えっ?」



「落ちましたよ、これ。」


うちの制服着てる…けど…


全然見覚えのない人。


でも、
私学で厳しいうちの高校には似合わない
色素の薄い髪色。

白くて、小さい顔。


…の、男子生徒。


その手には、この前友達からもらった
有名遊園地のお土産のキーホルダー。


カバンに付けてたのが取れたみたい。




「あ、ありがとう!」



私は急いでたのもあって

それをサッと受け取ると

急いで教室に向かった。