「あ!いたぞ!菜々美〜っ!」

「ほんとだ!いたいた〜」

「仕方なく来てやったぞ。」




「誰が来てくれって頼んだよ…」


思わず小声で呟いた私であった…




「菜々美!海楽しもうな!」


「ダメだよ、クラス行動なんだから。
隼輝たちは2組の子と行動しなきゃ。」


「それなら大丈夫だ。
時哉が担任に頼み込んで
2組と8組合同にしてもらったから。」


「はあ!?何してんの時哉!」


「お前が寂しいだろうと思って
俺は頼んでやったんだが。」


「寂しいなんて言ってないっつーの!」


「まぁいいじゃん。
せっかくの海なんだから楽しもーぜ。」

稜介がニッと笑った。



「…うん、そーだねっ。」