「菜々美も自己紹介したら?」
隼輝が私に言った。
「あ…えっと…
城田 菜々美です。1類クラスです。」
「え!?菜々美1類なの!?」
稜介が驚いた。
「うん、まあ一応。」
「なに!?なんだと!?1類!?」
今度は隼輝が叫ぶ。
「そ、そうだけど…?」
なに、なにか1類に問題があるの…?
「ぬぁーんだって!?
1類は授業数が多いんだろ!?
ってことは終わる時間も違う、
ってことは一緒に帰れないっ!!!」
「なに…そんなこと…」
私はホッと胸を撫で下ろした。
「そんなこととはなんだ!!
まあ、菜々美が授業終わるのを
俺が待ってればすむ話ではあるが…」
「いや、いいから。
どーぞ先にお帰りください。」