「「ふーーん。」」
そう言ってその立ってる人たちが
私の顔を覗き込んだ。
「な、なんですか…あなたたち…」
思わずひるむ私。
すると、真ん中の男が一言。
「んー、普通。」
…は?
続いてその左横が。
「…てかオーラない。」
…あぁん?
そして一番右の男が。
「まあ、普通よりは…
…ちょっとマシなんじゃない?」
…ま、マシ…?
「あ、あんたら黙ってたら…!」
私が食ってかかろうとしたその時。
「まぁまぁ。そこまでにしとけ。」
「あ、あなた…時哉…さん?」
それは、朝私を小馬鹿にした
時哉さんだった。
「お、名前を存じて頂けていたとは。
そうです、私、綾木 時哉です。
以後、時哉、とお呼びください。」
「……はぁ…」