「あ、ありがとう!」



彼女はキーホルダーを受け取ると
クルッと俺に背を向け、
走り去って行った。





「ずっと…探してた…。」




そう、お母さんが昔言ってた、
人生に一度しか出会えない運命の姫。



間違いない、俺の運命の姫は…



「…あの子だ。」