駆け寄ってみると
某有名遊園地キャラクターの
キーホルダーだった。



「あの…」



「え…?」



「落ちましたよ、これ。」




その時、その女子生徒が
ハッとしたように顔を上げた。



目が合う。



思わず息を飲んだ。




スッと通った鼻筋、
長く、濃いまつげ。
吸い込まれるような大きな目。



俺は一瞬で恋に落ちた。