もちろん、 付き合ってるって言いたかった。 菜々美は俺の女だって 言いたかったに決まってる。 だけど菜々美のあんな困った顔を見て 言えなかった。 「なーんだ! なんかいつも一緒にいるから 付き合ってるのかと思ったよー」 女の子は嬉しそうに笑った。