「けどね、フられること分かってるから大丈夫。先生、告白したこと忘れていいよ」 「…柊」 困ったような先生の顔。 「さよなら、先生」 私は先生に笑って教室を出る。 走って走って、階段のところまでたどりつくと力無く座り込む。 「…ぅう」 我慢していた涙が溢れ出した。