離れようと距離をとろうとすると、肩を掴まれそのまま私の唇に温かい物が触れた。 先生にキスされているとわかるまで時間がかかった。 「さっきまではな。だけど、今は柊は俺の生徒を卒業しただろ?」 「……」 「今は俺には愛しい一人の女性なんだ」 そう言うと私の頬に手を添える。 「教師失格だろ?自分の生徒に惚れるなんてさ」