「そんな甘いもん食ってるとデブになるぞ」



「う、うるさい。そっちこそ辛いものばっかりたべてたら禿げるよ!」




「まだ禿げる年じゃねぇから。デブるのは何歳からでも出来るけどな~!」


鼻で笑う神崎を見てイラッとした私は



いつかツルっツルになってしまえ!


…と呪いをかけてみる。





「まぁまぁ、痴話喧嘩はやめなよ、二人とも」



「誰がこんな辛いものしか食べない性悪男」


「はぁ?誰がこんな甘いもん大口で食ってバカ面してるアホ女」



恵美ちゃんへの返事が見事に被る。




「…お似合いだと思うんだけどな~」



恵美ちゃんがボソっと呟いたことを私と神崎は気がつかなかった。