「優衣、災難だったね」





「恵美ちゃん、私も真面目に受けてなかったから仕方ないよー。


…課題は嫌だけど…。」




「それよりも!!最近室戸くんと仲良いじゃない♪」




「隣の席になって結構話すようになっただけだよ」




「いーや、室戸くんて前から優衣のことよく見てたのよっ
だから、席が隣になったことをきっかけにアピール始めたのかなぁって♪」





「そ、そんな!
…私なんて取り柄ないし普通だから室戸くんも特に意識してないと思うよ」




「ふふっこれからどうなるか楽しみね♪」







恵美ちゃんと話していると





「竜哉くん〜♡!」



「おー、なんだよ麗奈」




「竜哉くんいなくなっちゃったから迎えに来たの♪
授業始まっちゃうよ?早く行こ?」




「いてててっ、麗奈お前。力強すぎ。笑」



「うるさいっ」






廊下から聞こえてきた声。



ちらっと覗くと神崎の腕に自分の腕を絡ませて歩く可愛い女の子。




神崎、仲良い女の子いたんだ。





名前で呼んでたし…。





神崎は私以外の子には意地悪しないんだろうな…
可愛い女の子なら尚更優しくするのだろう…。



…って、なんで私神崎のこと気にしてるんだろう…。
別に付き合ってるわけじゃないし気にしても仕方ないのに。