「…今日はそんなに甘いもの食べてないもん!」




「…どうだか!笑

放課後までにはかなり食ってんだろ。」





自分だって辛いもの食べないと一日が始まらないとか言ってるくせに。





「良いじゃん甘いもの好きなんだから!!

それに私が甘いもの沢山食べてても神崎には関係ないでしょっ」







「関係ねーな!

けどよ、、デブになっても知らねーからな?

…俺はデブになったお前が歩いたあとの床を心配してんだよ 笑」





「なっ!!!

床が抜けるほど太ってないっ!

だいたい、そっちこそ辛いものの食べ過ぎで禿げても知らないんだから」





「禿げねーつってんだろ、バカ」




もう…っ!
昨日と今日が同一人物かと疑うくらい性格が違う。
ずっと風邪ひいてれば可愛くていいのに…。





「おい、聞いてんのか?」





「な、なに…」




「これやる。………昨日の礼。」






差し出されたのはイチゴポッキー。
またもや私の大好物。




ふと神崎がイチゴポッキーを買っている姿を想像して思わず笑みがこぼれる。




「…なに笑ってんだよ…」



「ううん、いちごポッキー大好きだから嬉しいっ!!
ありがとう♪」



「お、おぉ…//


珍しく素直だな。」




そう言うと神崎はほんのり顔を赤らめて自分の教室へそそくさと入っていった。






「なになに〜!!
言い合いも多いけどいい感じじゃない♪

それに…よかったね、優衣。
イチゴポッキー好きだもんね♪」




「うん♪嬉しいっ!」




私の好きなお菓子を知っているのは不思議だったけど、大好きなイチゴポッキーをもらった私は上機嫌で教室に入り、自分の椅子に座った。