キーンコーンカーンコーン


ふぅーやっと終わったぁー
これでやっと楓くんから解放だー


「楓くん、教科書見せてくれてありがとー」


「おう、困ったときはいつでもどーぞ」


「うん」


ルンルンルーン♪♪昼休み♪
ご飯ご飯


「ひまりちゃん、お弁当一緒に食べよー」


「はっ‼︎」


お弁当忘れたー!こんな事ってある?あたしのお弁当ー(泣)


「ひまりちゃん、お弁当忘れちゃったの?じゃあ、購買に買いに行こ?」


奈々ー、あなたはなんていい子なんだ
こんなあたしのために(泣)


「奈々、ありがとー」


「ひまりちゃん、覚悟して?」


「へっ?」


あたしの恩人の奈々は何を言ってるの?覚悟?なんの?


「ひまりちゃん!購買はね、とってもとっても混んでるんだよ?お昼ご飯を勝ちとるなら覚悟していかなきゃ」


ほほーなるほどね。納得。確かに混んでるよね。あたし…人混み、苦手だよ…


「ひまりちゃん、行くよ?」


ぎゅっ
ダダダダダッ


ぎゃぁぁー奈々、引っ張らないでよーちょっとそこまで急がなくても


「はぁ…はぁ…」


「ひまりちゃん、買っておいでよー。さぁ、早くしないとなくなっちゃうよ?」


「うっうん」


よいしょっと



なっなんなのこの人の数
全校生徒が一気に押し寄せたみたいじゃん


ふぅーあたしの昼ご飯がかかってるんだ
よしっ


ダンッ


はぁ…はぁ…

「すみません、カレーパンとオレンジジュース下さい」


「はい、どーぞ」


「ありがとうございます…」


「奈々ー!ホントに戦争みたいだよ。あたしもう、ヘトヘト」


「ひまりちゃんは明日からちゃんとお弁当持ってこなきゃね」


奈々、あたし絶対そうするよ。
じゃなきゃこんなの無理だよ…


毎日ここでお弁当求めて戦ってたら死んじゃう…「あれっ?もしかしてひまり?」


誰?
キョロキョロ


「おーい、ひまり!久しぶり」





「ゆっ優梨?」


なんで優梨がここに?


「あれ?ひまりちゃん知り合い?」


「うん。あたしの中学んときの友達。って言っても中2であたしが転校したから1年半くらいしかいれなかったけど」


栗原優梨(クリハラユウリ)あたしの中学時代の友達。というか親友。


でもなんで優梨が?


「優梨?なんで桜丘高校に?」


「なんでってやだなーひまり。受験したからじゃん!」


「でも優梨は女子校が良かったんじゃ?」


「まぁーね、でもいろいろあってさ」


そっかーそうだよね…なんか懐かしいな
優梨とは中学以来だし

あっそういえば…


「優梨って何組なの?」


「あたし?あたしは2-C」


「そうなんだ。あたしは…「2-Aでしょ?」


「えっ?なんで知ってるの?」


「転校生なんだから知ってて当たり前だよ」


「確かにね」


「ひまり!ちょっと見ないうちにますます可愛くなったねー。男子が朝から騒いでたのもわかるわかる」


「やめてよ優梨。可愛くないし。優梨の方がものすっごーく可愛いし」


はぁー可愛くないのに可愛いって言われると傷つくなー(笑)


優梨は中学んときからモテモテだったのに高校でますます可愛くなっちゃってあたし置いてかれたよー(泣)


「ひまり!あたしそろそろ行かなきゃ。今日の放課後、話そー」


「うん、わかったよ。また後でね優梨」


やっぱり優梨は毎日忙しい人だな


「ひまりちゃん、私たちも教室戻ろっか」


「うん!」