はぁー緊張するよ…よしっ行くぞ!


「失礼します」


ガラッ


しーん…


「きゃぁああ!可愛い、なにこの子ー」


「よっしゃー!マジ可愛い♡」


あたしは女優の子どもなのに可愛くないですホントに(←軽くショック)

女優の娘って事は秘密だけど


ザワザワザワ…


「はーい、みんな静かにしろー。浅岡、自己紹介して」


「今日から2-Aになりました。浅岡ひまりです。よろしくお願いします。」


「浅岡は親の都合で1年間だけこの学校で過ごす。みんな仲良くしろよー」


「はーい」


「浅岡ーお前は後ろから2番目の窓側の席な?周りのやつはいろいろ教えてあげることー、いいな?以上」


はぁー。よりによって1番うるさそうな人の隣か…まぁーしょうがないか
笑顔笑顔


「ひまりちゃんー俺、宮野楓よろしくねー」


いきなり名前呼びかよっ!まぁーいいけどさ。この人、軽そーだなぁー


「ひまりちゃん?大丈夫?」


「へっ?あっ大丈夫大丈夫」


「なら良かった。ひまりちゃんの前の席にいるのが俺の親友、桐谷涼太」


「あっ、桐谷くん。よろしくね」


「……」


いきなり無視⁉︎それっていくらなんでも酷くないですか?あたしだって好きでこの学校来たわけじゃないのに…


「ごめんねーひまりちゃん。涼太、女嫌いだからさ。許してあげて?」


はぁ…そういう事ですか。ラッキー♪
女嫌いならあんまり話さなくていいし楽ちんだー♪


「ひまりちゃんなんか嬉しそうだね?」


「えっ?別にそんな事ないよ?」


「そっか」


危ない危ない。もう少しであたしの平和な日常が潰れるとこだったよー


「あのー」


「わっ‼︎」


「ごめんね。脅かすつもりはなかったんだ。(笑) 私、藍川奈々(アイカワナナ)友達になろー」


「うん!いいよー」


「ひまりちゃんって呼ぶね。私は奈々でいいよ」


「奈々、これからよろしくね」


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あたしの転校初日、友達が出来ました


奈々ちゃんは細くて小さくて、目がぱっちりのホントに可愛い子。


今日のあたしってちょっとラッキー♪