ピリリーピリリーピリリ……


「あー、うるさいっ」


バタンッ


「ひまりちゃん⁈起きなさい。」


「いいじゃん、もうちょっと」


「ひまりちゃん、今日から学校でしょ」


「 はっ‼︎やばいヨシエさん、ご飯ご飯」


「できてますよ。」


いつも朝、起こしてくれるのはあたしのお手伝いさんのヨシエさん。すっごく頼りになる人。


ってあたしそんな事、(←失礼)紹介してる場合じゃなかった。


「ヨシエさん、ご飯、やっぱいいや、いってきまーす。」


あたしの名前は浅岡ひまり。17歳。好きなものはみかん。


あたしは今日から桜丘高校に通う。いわえる転校生。


あたしのパパとママは、映画監督と女優さん。だからずっと海外にいるんだ。


だからあたしは1人暮らし。朝と夜はお手伝いさんのヨシエさんがご飯を作りに来てくれる。


今回で転校は3回目。だから、もう慣れっこ。


でもさすがに緊張するなー。なんたって桜丘高校は県トップ校。


あたしはバカではないと思うけど(←たぶん)天才でもない。いわえるフツーってやつ。


転校生を受け入れてくれる学校がここしかなかったからここに来ただけ。


まぁー高校なんてどこも同じでしょ?


あたしの自己紹介はここまでにしてっとようやく学校に着いたから…


えーっとまずは校長室か
めんどくさいなぁー


あたしってA型なのに極度のめんどくさがりや。友達にもO型か!って言われるほど(笑)


あっ、ここが校長室か


ってデカッ‼︎


なんだこのデカさ。高校の校長室じゃないよ…。


そんな事は置いといて


トントンッ


「失礼します。」


ガラッ


「今日から桜丘高校にお世話になる浅岡ひまりです。よろしくお願いします。」


「あらっ?ひまりちゃん?早かったわね待ってたわよ。」


「ありがとうございます。」


「ひまりちゃんは2-Aよ。担任は岡本先生ね。ちょっと待ってて。」


「岡本先生ー?ひまりちゃん来ましたよー。」


「はっ‼︎君が浅岡さんか。担任の岡本です。よろしく。」


「よろしくお願いします。」


「じゃあ、教室行こうか」