大抵の麻薬の場合、日本では暴力団組織がその流通を担っている。

海外の麻薬の原産地…メキシコやコロンビアなどから、麻薬を密輸して国内で売り捌き、シノギ(資金源)としている。

暴力団のシノギは、麻薬や拳銃の密輸、みかじめ料などと昔から相場が決まっている。

その麻薬密輸手段も様々だ。

シンガポールの空港で麻薬の運び屋が逮捕された際には、19歳のアフリカ人が運び屋を務めた。

アフガニスタンからドバイ経由でシンガポールに到着、そこから第三国に向かう途中、空港ターミナルで捜査官に捕らえられたという。

彼は市場価格で一億円以上のヘロインを隠し持っていた。

隠していたのは、体の中。

ヘロインを親指ほどの大きさのカプセルに詰め、それを100個ほど飲み込んでいたのだ。