可燃性の荷でも積んでいたのか。

手榴弾によって炎上した貨物船は、次々と誘爆して火の手を大きくしていく。

「急げ、爆発するぞ!」

巡視艇へと誘導する倉本。

警察官も14Kの成員も区別なく、貨物船から避難させる。

最後に葛と巽、クリスらを巡視艇に乗り込ませた所で。

「!!」

一際大きな爆発が襲った。

「船を出せ、早く!」

自らが巡視艇に乗り込まないうちから、船を出させる倉本。

「倉本さん!」

巽が手を伸ばすが、間に合わない。

貨物船が沈没し始めるほどの大爆発が起きる中。

「くっ!」

倉本は咄嗟に海に飛び込み、何とか爆発から逃れた。