午前1時。

青海コンテナ埠頭に入港した中国国籍の貨物船から、コンテナが降ろされる。

「あれだな…」

巽が呟く。

意外なほど簡単に尻尾を摑む事が出来た。

あのコンテナの中に、何か別の品物に偽装したバスソルトが入っている。

三合会の連中がこうして日本の暴力団に売り捌いているのだろう。

そう考えていた巽達だが。

「おい…待て…」

巽が目を見張る。

同時にクリスも気付いていた。