グルリと四方を囲まれて、クリスは構えたまま視線を走らせる。

「死にさらせぇ!」

拳を握り締めて組員が背後から殴りかかるが。

「ふっ!」

逆にクリスは地を這うようなアッパーで、組員の顎をかち上げる!

グルン!と一回転する組員の体。

顔面から落ち、二度と立ち上がらなくなる。

「次」

いたって冷静に、クリスは次の相手を誘った。

「後が閊えているんだ。段取りよくしろ」

もう一度、クリスは言う。

「次だ…次に顎を外されたい奴は誰だ…?」