進藤がビクリと体を震わせる。

「銃声です、銃声が聞こえましたクリスさん!」

「……」

そんな進藤の言葉にも耳を貸さず、クリスは膝をついていた。

彼らもまた、廃村に辿り着いていた。

廃村内の家屋の中。

床に落ちていた小さなビニール袋。

以前押収したバスソルトの包装と同じものだ。

「ビンゴだな…倉本さんの読みは当たりらしい」

誰にともなく、クリスは呟いた。