次の瞬間、中毒者の背中に357マグナム弾が命中した!

薬物で痛覚が鈍感になっているとはいえ、流石にマグナム弾は耐えられないのか。

中毒者が大きくよろめく。

「大丈夫か、倉本さん」

撃ったのは、銃声や激しいエンジン音を聞きつけてここにやってきた巽だった。

愛銃コルトローマンを抜き、的確に射撃する。

「巽、無事だったか」

仲間の無事と絶妙なタイミングの援護に、僅かに笑む倉本。

しかし、安心するのはまだ早い。

マグナム弾を受けて尚、中毒者は立ち上がろうとする。