頭部に命中したスラッグ弾。

中毒者は見るも無惨な死に様を晒す。

思わず目を背ける美奈。

「見ない方がいい、自分の後ろに隠れていろ」

スラッグ弾をショットガンに装填しながら、倉本が言った。

奇襲に失敗した事で、廃村のあちこちに身を潜めていた中毒者達が姿を現す。

鉈、鎌、包丁。

普段生活の中で使用するような刃物を凶器として、倉本達に近づいてくる。

実際にこの廃村で、村人達が使用していた物なのだろう。