確かに誰かいる。

廃村の家屋の陰から陰へと移動する人影。

一つや二つではない。

複数潜んでいるようだ。

「……」

集中力を研ぎ澄ませながら、銃口を走らせる倉本。

その背後から。

「っっ!」

手斧を持った中毒者が、板塀を飛び越えて襲い掛かってくる!

しかし倉本は抜群の反射神経で素早く振り向くと、ショットガンの発砲で中毒者を一発で撃ち抜く!