崖から転落したセダンを残し、倉本達の車は山道を更に進む。

どんどん道は細くなっていき、最後には舗装すらされていない状態になった。

車のサスペンションが悪くなりそうな、凸凹した砂利道。

進藤が運転する軽装甲機動車ならともかく、倉本のフェアレディZ280はこういった悪路には向いていない。

やがてスタック(自動車が砂地や深い雪などで動けなくなる事)するのも時間の問題だった。