本当の“好き”が欲しい



俺は気分が良かった

夜はすっげー怖かったけど

まぁ、機嫌が悪くなった理由が……

[屋上に来て 茜]

と書かれた紙が置いてあった

訳も分からず屋上へ行くと

幼馴染だった茜が待っていた


「おう」

「うす」

「何の用?」

「裕太さ、あの琴里って子と付き合ってんの?」

「あぁ。琴里は俺の彼女だけど」

「そう…… じゃぁ別れてくれない?」

「はぁ?!だいたい、なんで琴里と付き合ってること知ってんだよ」

「あー、昨日見たのよ。遊園地で」

「そーか… 言っとくけど俺は琴里と別れる気はないから」

「そんな事言っていいの?裕太が小学生の頃みんなと話さなかった理由皆にバラしてもいいの?」

「… お前…… 俺を脅すのか…」

「えぇ、別れないとバラす」

「ちっ… 分かったよ…」