お祭りは終盤になり、花火の打ち上げが始まった。 私と篤希の手は繋がれたまま。 「綺麗…」 花火の音にかき消された声は篤希には届かない筈なのに、まるで返事をする様に自然と手に力を込め合う。 やがて最後の一発も終わり、辺りはすっかり暗くなっていた。 「帰るか」 「うん」 花火の音が耳の中でこだました。 明日の早朝、家へ帰る為出発する。 篤希のおかげで4日間とても楽しかったし、篤希のおかげで初めての気持ちを知る事が出来た。