「ああ、篤希かい?」



家から出てきたお婆さんが名を呼んだ。

篤希のおばあちゃんかな。



「あら、隣にいるのは杜影さんとこの…」

「はい、杜影鈴音です」



私がぺこりと頭を下げると、お婆さんは私達を手招きし、家に上がらせてもらう事になった。