「明日、祭りがあるからな」 「お祭り!?楽しそう……ねぇ、篤希。一緒に来ようよ」 私がじっと返事を待っていると、 「…明日6時に鳥居の所」 聞こえるか聞こえないか分からない小さい声で、篤希は言った。 それが何だか可笑しくて、私は思わず笑ってしまった。