「お母さんは?」
「小さい時死んだ。病気で」
しまった、と思った。
「…鈴音が気にすることじゃないだろ」
私の心を読んだのか、篤希が付け加えた。
「…寂しい?」
「別に。じーちゃん、ばーちゃん居るし」
「そっか…じゃあ、寂しくなったら私の所に来ればいいよ!」
「何、慰めてくれんの?」
「いや?一緒に遊ぶ」
「遊ぶって…」
「寂しくなったらその分だけ、楽しい事すれば良いんだよ。そしたら楽しくなって、寂しさなんて無くなるから」
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