歳『両者構えて、初め!』

初めの合図で、僕と沖田は顔色を変え殺気を出した。

普通の人には耐え切れない殺気かも。

でも、僕は半分も出してないし、沖田も本気の殺気を出していないみたいだ。

先に攻撃を仕掛けたのは、沖田。

僕はそれを、避けて隙を狙っていた。

沖田も速いが斎藤ほどではない。

でも、やはり一つ一つの攻撃が重い。

このまま、防いでるのも辛い。

総『よけてるだけじゃ俺には勝てないよ…っ!』

僕は一瞬できた隙を狙って攻撃を仕掛けた。

沖田には効いたようだ。

沖田は何度も攻撃を仕掛けるが、全て防いでる僕をみて、何かの構えをした。

その構えを見た途端、道場内がざわめいた。

左『流石にあれはやべぇよ!』

平『そうだぞ、総司!』

兵隊士『あんなの受けたらあいつも終わりだぜ』

と口々にそんなことを言ってるが、僕達は無視した。

総『これで終わりだよっ!』

そう言って僕に向かって来た。

三段付きでしょ。

現世では有名だもの。

シュッ シュッ シュッ

と風を切る音が聞こえた。

僕は全て避けて沖田と同じ構えをした。

その途端、

総『それっ!』

新『総司と同じ構えじゃねぇか!』

構えは一緒だよ。

でも僕のは三段付きじゃない。

5段付きだよ。

シュッ シュッ シュッ シュッ シュッ

流石の沖田も全てよけたが、そのよけた時に大きな隙ができた。

僕はそこを狙って攻撃を打った。

歳『し、勝者、水無月!』