「紗菜も受かったのか?
ふたりで仕事ができるぞ!」


「やったあーっ!」


そこらじゅうを跳ね回って、
「お家も来るのかなあ?」
なんて目を輝かせて部屋を片付けた。
すると、お兄ちゃんは笑って、



「なはははっそんなすぐ来るわけない
だろ?
紗菜は慌てん坊だなあ」


お兄ちゃんが、
嬉しそうにわらってて、
私はそれだけで満足だった。

優しいお兄ちゃん。
憧れのモデルの仕事。


みんながみんな輝いて見えた



「あ、そうだ。
明日からモデルの仕事だ。
雑誌ってゆってたよな…
だから用意しとけよー!」


「うん!」