恭君とはメールもあまりしたことないのに初めての電話に、すごく緊張していた。

…平常心っっ!!


「はーい」

「よぉ。」

「恭君っ! 今空港とか? どーしたの??」

「…雅樹とどーなの?」

雅樹君と?
なんで今?

どーって言われても…

「…ぇー? うーん… さみしいなぁ…って感じかな。メールしてたよ」

「そっか。 …あのさ…」

「うん?」


「…俺も雅樹と同じ気持ちだった」

…雅樹君と同じ気持ち?


他の頃の私は本当に鈍感だった。

たぶん、クラスの男子と比べても、鈍感さはずば抜けていたかもしれない。

そんな私は恭君の言っている意味がわからず…

「どーゆーこと? 帰りたくないなーみたいな?」

「ちげーょw 好きだった。ことみが。」