なによりも、誰よりも



「つっかれたぁ〜

あたしちょっと休憩〜」


「しゃーねーな、じゃあ俺も」



ふぅ〜と言いながら

あたしは机に突っ伏した。


「爪なげぇな〜てか猫みてぇ」


「猫〜?初めて言われたよ〜」


「俺、猫好きなんだ」


そう言って中島くんは

あたしの手をさわりはじめた。


なんか…ドキドキする。

でもなんていうか安心感?



「お前好きな人とかいんの?」


「いるよ〜誰でしょ〜?」



そう言えば中島くんて

堀くんと仲いいよね

あ、そうだ

協力してもらおうかな〜〜



「うーん、堀?」


「へっ!?」


「お、あたり」



いとも簡単にあてられた。


なんでなんでなんで!?!?

そんなに広まってるの!?

うそ、やだ最悪。



「あー誰かに聞いたわけじゃないから」


「良かったぁ!じゃあなんでわかったの?」


「なんとなく!」



そう言ってまたにかっと笑った