朱史君との出会いは高一の入学式。

私は緊張で眠れなくて、あろうことか、入学式に遅刻をしてしまった。

そんな時、



「あ、君も遅刻?俺、1年なんだけど、君も1年だよね」



声をかけてくれたのが朱史君だった。

私は、今まさに入学式をしている体育館の周りをうろうろしていて、朱史君に驚いた。