私が落ち込んで俯いていると、 「じゃあ、俺練習に戻るから…」 「あ、待って!」 私は思わず朱史君の服の裾を掴んだ。 「あの、ありがとう…それと…」 告うんだ… 告わなきゃ…! 「朱史君は、好きな人がいるんだよね…?」 「え?う、うん…」