大切な君に

すると、倉田くんの鼓動がいきなり早くなった。



「倉田くんのも、早いよ?」




−ドキン−





「当たり前だ。愛してる人を抱き締めてるんだから。」




−ドキン−






あたしたちは二人で顔を見合わせて笑った。







いつまでも続けばいいのに。







この幸せが──